志望理由だのなんだの書いてるのも飽きたので、のんのこ更新もしてたりします。
本番、そんな遠くないんだけどね……;
学校のテストも近いし。
今日はちょっと気分を変えて(?)、過去の文でも放出しようと思います。
HPにupするほどでもないのでここにこっそり。
普通の量あるのでちょっと読むの大変かもしれないですが、興味のある方は是非。
ぽちっと↓
人は死ぬと星になる。
夜空に散らばるたくさんの星のどれかになって、
宇宙を彷徨って、
そして輝き続けるのだ。
そんな話をしたら友達に笑われた。
「相当のロマンティストね。
そんなことあるわけないじゃない」
でも、重要なのは本当なのかとかではなくて、
信じてるか信じてないかだと思う。
私は星になる。
死んでからこそ輝くのだ。
「じゃあ、僕は木になろうかな」
空を見上げながら、彼はこう言った。
「木は死んでないよ」
私がそういったら、彼は笑った。
「星だって生きてるだろう?」
確かにその通りだ。
じゃあ、死んだら何になるのだろう。
「死んだら、生き返るんだよ。
君の場合は星。僕の場合は木に」
「でも、また人間になったら大変ね。
だってやっと死んだと思ったら生き返るんだもの」
「人は生き返ったら死ぬ前のことは忘れるんだ」
彼は空に手を伸ばした。
私も空を見上げる。
「何に向かって手を伸ばしているの?」
「星、やっぱ遠いなって」
彼は苦笑した。
そして立ち上がってそばにあった木を撫でる。
「だから僕は木になりたいんだ。
木は長生きするから死ぬ前のことを思い出せそうだし。
それに、いつでも人のそばにいることが出来る」
「なるほど」
「暖かくて、時々だれかの木陰になって。そばにいるだけで心が落ち着く、僕はそんな木になりたい」
彼はそのまま木になった。
大きくて暖かい木になった。
私は彼に寄り添って撫でた。
彼は私を忘れてしまっただろうか。
いつか思い出してくれるだろうか。
でもその頃には私は星になってるだろう。
どこからでも見えるほど輝く星に。
そしてみんなの願いを叶えながら宇宙を彷徨うのだ。